“ちおう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
知応33.3%
癡翁33.3%
智罃33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
親鸞 その上私の弟子でしたちにも私が善鸞に会う事を喜ばぬもののほうが多いのだ。先刻も知応ちおう永蓮ようれんとが来て私に会わぬように勧めて行った。
出家とその弟子 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
御不例の初めのころ、今度はどうも御回復のほどもおぼつかなく思われたので、弟子衆でししゅうが相談してね。知応ちおう殿が善鸞殿をお召しあそばすようにお勧め申したのだがね。
出家とその弟子 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
この雲煙邱壑うんえんきゅうがくは、まぎれもない黄一峯こういっぽうです、癡翁ちおうを除いては何人なんぴとも、これほど皴点しゅんてんを加えながら、しかも墨をかすことは——これほど設色せっしょくを重くしながら、しかも筆が隠れないことは
秋山図 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
これは癡翁ちおう第一の名作でしょう。——この雲煙の濃淡をご覧なさい。元気淋漓りんりじゃありませんか。林木なぞの設色せっしょくも、まさに天造てんぞうとも称すべきものです。あすこに遠峯が一つ見えましょう。
秋山図 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
晋では、邲の戦で我の得た捕虜の中に、智罃ちおうというものがおります。晋では此の者を取戻したいのです。
妖氛録 (新字新仮名) / 中島敦(著)