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癡翁
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ちおう
ふりがな文庫
“
癡翁
(
ちおう
)” の例文
この
雲煙邱壑
(
うんえんきゅうがく
)
は、
紛
(
まぎ
)
れもない
黄一峯
(
こういっぽう
)
です、
癡翁
(
ちおう
)
を除いては
何人
(
なんぴと
)
も、これほど
皴点
(
しゅんてん
)
を加えながら、しかも墨を
活
(
い
)
かすことは——これほど
設色
(
せっしょく
)
を重くしながら、しかも筆が隠れないことは
秋山図
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
これは
癡翁
(
ちおう
)
第一の名作でしょう。——この雲煙の濃淡をご覧なさい。元気
淋漓
(
りんり
)
じゃありませんか。林木なぞの
設色
(
せっしょく
)
も、まさに
天造
(
てんぞう
)
とも称すべきものです。あすこに遠峯が一つ見えましょう。
秋山図
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
癡
部首:⽧
19画
翁
常用漢字
中学
部首:⽻
10画
“癡”で始まる語句
癡
癡人
癡呆
癡夢
癡漢
癡言
癡重
癡想
癡愚
癡毒