“だちん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
駄賃97.4%
2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
老人は私の手を仔細しさいありげに見、そしてまた喚きたてた、「預かり賃を出せばべつだってえがね、日ぎめで駄賃だちんをやって預けておっか」
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
荷物送り状の書き替え、駄賃だちん上刎うわはね——駅路時代の問屋の弊害はそんなところに潜んでいた。角十ではそれがはなはだしかったのだ。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
美留藻は紅矢の家を逃げ出しますと、先ず一番に仕立屋に行って着物を受け取りまして、だちんには一粒の大きな金剛石ダイヤモンドほうり出して来ました。
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)