“だきもり”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ダキモリ
語句割合
抱守66.7%
懐守33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鳥羽とばというのはお部屋さま付きの老女から、若君の抱守だきもりにあがった人ですけれど、その鳥羽とかいう人と、三沢頼母たのもという人、それから仙台の本丸城代、この人の名は忘れましたわ
国目付は津田平左衛門(幕府使番)柘植つげ兵右衛門(同)という二人。墨印は将軍家綱の花押かおうで、朱印より重いものである。亀千代は抱守だきもりにかかえられて、表広書院おもてひろしょいんで二人に会い、墨印を受取った。
「そのほうさきごろ、亀千代どの抱守だきもりの役を命ぜられたであろう」
是より先には亀千代は寛文二年九月に疱瘡はうさうをしたより外、無事でゐた。そばには懐守だきもりと云つて、数人の侍が勤めてゐたが、十歳に足らぬ小児の事であつて見れば、実際世話をしたのは女中であらう。
椙原品 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)