“たのすけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
田之助90.0%
紀国屋10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
手をなやし、足を折り、あの、昔田之助たのすけとかいうもののように胴中どうなかと顔ばかりにしたいのかの、それともその上、口も利かせず、死んだも同様にという事かいの。
多神教 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
抽斎より長ずること三年であった。四世宗十郎の子、脱疽だっそのために脚をった三世田之助たのすけの父である。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
細長い平たい面へ九にいの字の紀国屋たのすけの紋を彫った若意気向き、田之助たゆう全盛の時流に投じた、なにしろ金二十五両という亀安自慢の売出物だったとのこと。