“たいこうしょく”の漢字の書き方と例文
語句割合
褪紅色100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
寝所の次の部屋には、片隅に、蒔絵まきえ衣桁いこうがみえ、それに、青金摺あおきんずり裲襠うちかけと、褪紅色たいこうしょくの小袖が掛けてあった。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すると乗客の降り終るが早いか、十一二の少女が一人、まっ先に自働車へはいって来た。褪紅色たいこうしょくの洋服に空色の帽子ぼうし阿弥陀あみだにかぶった、妙に生意気なまいきらしい少女である。
少年 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
木の枝に褪紅色たいこうしょくの栗の実が、今にも落ちそうにイガの外にはみ出している。私はそれを尖端せんたん二叉ふたまたになった棒切れでねじ折る。そしてそれを草履の下でんで栗の実を採り出す。