“たいあん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大安75.0%
泰安25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
きょうは「大安たいあん」とかいって縁起のいい日なんだそうで、朝は少し曇っていたが、お母さんは、ぜひきょう行きたいと言い張るので、いよいよ出発。鈴岡さんと姉さんが、早朝から手伝いに来る。
正義と微笑 (新字新仮名) / 太宰治(著)
民政党は十八日の大安たいあんに、一斉届出、中立聯盟はそれよりすこし先とのこと、あなたが中立団として届出するまえに、こうやって、最後の決意をうながす次第です。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
「そんなに可愛かわいいなら、仏様の前で、いっしょに寝ようって、出し抜けに、泰安たいあんさんのくびたまへかじりついたんでさあ」
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
いやなかなか機鋒きほうするどい女で——わしの所へ修業に来ていた泰安たいあんと云う若僧にゃくそうも、あの女のために、ふとした事から大事だいじ窮明きゅうめいせんならん因縁いんねん逢着ほうちゃくして——今によい智識ちしきになるようじゃ
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)