“そんふうし”の漢字の書き方と例文
語句割合
村夫子100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
半蔵は以前の敬義学校へ児童こどもを教えに通った時と同じようなはかまを着け、村夫子そんふうしらしい草履ぞうりばきで、それに青いふきの葉を頭にかぶっている。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
広瀬河畔の晩翠を知らむと欲せば、必ずしも之を詩を知る者に聞くを要せざる也。僻陬へきすう村夫子そんふうし猶且なほかつ彼が名を記して幸福なる詩人と云ふ。
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
「一個無名の村夫子そんふうしではないか」
似而非物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
時にはこのまま村夫子そんふうしの身に甘んじて無学な百姓の子供たちを教えたいと思い、時にはこんな山の中に引き込んでいてふるい宿場の運命をのみ見まもるべき世の中ではないと思い
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
今は半蔵も村方一同の希望をいれ、自ら進んで教師の職につき、万福寺を仮教場にあてた学校の名も自ら「敬義学校」というのを選んで、毎日子供たちを教えに行く村夫子そんふうしの身に甘んじている。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)