“そばやく”の漢字の書き方と例文
語句割合
側役100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
戸沢がこういって勧めた時、五百は容易にこれに耳をかたぶけた。五百は戸沢のひとりを喜んでいたからである。戸沢惟清、通称は八十吉やそきち信順のぶゆき在世の日の側役そばやくであった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
私の父は側役そばやくといって、君侯のそばで用を弁じる者即ち小姓の監督をし、なお多少君侯に心添えもするという役で、外勤めの者の頭分かしらぶんというのと同等に待遇されていた。
鳴雪自叙伝 (新字新仮名) / 内藤鳴雪(著)
兄の介錯は高田十兵衛、弟のは村上市右衛門がした。橋谷は出雲国いずものくにの人で、尼子あまこ末流ばつりゅうである。十四歳のとき忠利に召し出されて、知行百石の側役そばやくを勤め、食事の毒味をしていた。
阿部一族 (新字新仮名) / 森鴎外(著)