“そです”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
袖摺83.3%
袖摩16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
袖摺そですり合ったというのではなく、先方は尋常に歩いているが、こっちは天然自然に足が早いものだから、追い抜いてしまって、その途端に見返ると、がんりきの頭へピンと来たものがあります。
大菩薩峠:36 新月の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
殺す気でかかれ。こっちは覚悟だ、さあ。ときに女房おかみさん、袖摺そですり合うのも他生たしょうの縁ッさ。旅空掛けてこうしたお世話を受けるのもさきの世の何かだろう、何んだか、おなごりがおしいんです。
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「なに遠慮しないでもいい、先方さきまで送ってあげるから心配しないがいい。——袖摩そですり合うも何とかの因縁いんねんだ。ハハハハハ」
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)