“そうと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
壮図72.2%
壮途22.2%
曾塗5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし、そのまた酷暑の中に、汗を流して働く快味もあれば、山に登り海に遊ぶ涼味もあるのであります。酷寒といえども、雪の野山をわた壮図そうともあり、大炉をくゆらして語る快味もあるのであります。
俳句への道 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
翌十八日は、フランス飛行家シャプラン氏の世界一周機が、郊外S飛行場を出発して、所謂飛石伝とびいしづたいの航路で、太平洋横断の壮途そうとに向う当日であった。
黄金仮面 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
油断ならぬことには——総領の曾塗そうと、二男の曾密そうみつ、三男の曾索そうさく、四男の曾魁そうかい、五男の曾昇そうしよう——これらがみな、なかなかの者でして、将来の栄達を誓い合い、いつかは梁山泊を攻めつぶし
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その曾頭市そうとうしは曾一家の勢力で私領化され、ほとんど全市一大要塞をなし、武術師範の史文恭しぶんきょうをかしらに、曾塗そうと蘇定そてい、曾密、曾索そうさく曾魁そうかいなどの一族でかためられ、じつに苦戦は苦戦だったが
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)