“ぜんな”の漢字の書き方と例文
語句割合
禅那100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
諸仏諸祖は必ずしも禅那ぜんなをもって証道したのではない、禅那は諸行の一つに過ぎぬ、禅那は仏法の総要ではない、仏々正伝の大道をことさら禅宗と称するともがらは仏道を知らないのである。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
此所は大日流布だいにちるふの大師の生れさせ給ひたる地にも近く、何と無く心とゞまりて如斯かく草庵を引きむすび、称名しようみやうの声のうちには散乱の意を摂し、禅那ぜんなの行のひまには吟咏のおもひに耽り悠〻自ら楽むに
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
南都の碩学せきがくにもつき、自身苦行もいたして、禅那ぜんなゆかに、求法ぐほうの涙をながしたものでござりましたが、ちょうど、御房ぐらいな年ごろでござった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)