“せんびょうしつ”の漢字の書き方と例文
語句割合
腺病質100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
腺病質せんびょうしつな少年の常として、何かといへば扁桃腺が、唾を呑みこむにも差支へるほど、腫れあがるのである。
少年 (新字旧仮名) / 神西清(著)
僕は五十二のマズルカを作った腺病質せんびょうしつなピアニストにおいて独創性の新鮮な味覚を理解する。
二十歳のエチュード (新字新仮名) / 原口統三(著)
かみはまだおろさないで、金襴きんらん染絹そめぎぬの衣、腺病質せんびょうしつのたちと見え、き通るばかり青白いはだに、切りみ過ぎたかのようなはっきりした眼鼻立めはなだち、男性的なするどい美しさを持つ青年でした。
鯉魚 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)