“せうでう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蕭条78.6%
蕭條21.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
富士神社を通過とほりすぎた頃、丑松は振返つて、父の墓のある方を眺めたが、其時はもう牛小屋も見えなかつた——唯、蕭条せうでうとした高原のかなたに当つて
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
間もなく汽車は蕭条せうでうたる一駅に着いて運転を止めたので余も下りると此列車より出た客は総体で二十人位に過ぎざるを見た、汽車は此処より引返すのである。
空知川の岸辺 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)
漱石山房そうせきさんばうの秋のは、かう云ふ蕭條せうでうたるものであつた。
東京小品 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)