“せいしょうこう”の漢字の書き方と例文
語句割合
清正公100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しばらく指のさきで掻探さねばならなかったほど、可哀相に大切だいじしまって、小さく、整然きちんと畳んで、浜町の清正公せいしょうこうの出世開運のお札と一所にしてあった、その新聞の切抜を出す
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
清正公せいしょうこうの前まで行くと、そこにはもう同じ学校の制帽を冠って歩いている連中に逢った。
桜の実の熟する時 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
やっとのことで、赤羽橋まで来て、初めて人心地ひとここちがついた、清正公せいしょうこう此処ここの角を曲ると、もう三田の夜店のが、きらきらにぎやかに見えたのだ、この時には蝶も、あたりに見えなかった
白い蝶 (新字新仮名) / 岡田三郎助(著)