“すえひろ”の漢字の書き方と例文
語句割合
末広100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
洒落しゃれたやつで、仇名のとおりに、櫛まきにとりあげた髪を、合わせ鏡にうつして見ながら、立て膝のまま口のなかでうたいだしたのは、長唄末広すえひろがりの一節——。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
白太夫なる百姓老爺ろうやが七十の賀に、三人のよめつどい来て料理を調うる間に、七十二銅と嫁に貰える三本の扇を持ち、末広すえひろの子供の生い先、氏神へ頼んだり見せたりせんとて
神社合祀に関する意見 (新字新仮名) / 南方熊楠(著)
本当に貴方あなたがおっしゃいます通り、樵夫きこりがお教え申しました石は、飛騨ひだまでも末広すえひろがりの、医王の要石かなめいしと申しまして、一度踏外ふみはずしますと、それこそ路がばらばらになってしまいますよ。
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)