“すいはん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
水飯55.6%
水畔22.2%
水藩11.1%
垂範11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
氷の水、水飯すいはんなどを若い人は皆大騒ぎして食べた。風はよく吹き通すのであるが、晴れた空が西日になるころにはせみの声などからも苦しい熱がかれる気がするほど暑気が堪えがたくなった。
源氏物語:26 常夏 (新字新仮名) / 紫式部(著)
屡倚水畔榭 しばし水畔すいはんうてなるべし〕
向嶋 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
いまのままでほうっておけば、きっと水藩すいはんは滅亡に瀕する。老公のご安全すらおれは疑っているのだ。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
断じて、おれはいなという。もっと悪くなるかもしれぬ。——また、藤井紋太夫を除いたら、水藩すいはんのうちにわだかまっているある分子が活動をやめるかといえば、これも疑わしい。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
看護婦たちは彼女の垂範すいはんに学び、彼女の指図にしたがって、いつとも知らず彼女を指導者として遇していた。
偉大なる夢 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)