“じんりん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
人倫92.9%
塵輪7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その才物さいぶつなるは一目いちもく瞭然りょうぜんたることにて、実に目より鼻へ抜ける人とはかかる人をやいうならん、惜しいかな、人道以外に堕落だらくして、同じく人倫じんりん破壊者の一人いちにんなりしよし聞きし時は
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
君臣父子兄弟のあの内紛、骨肉同士が殺戮さつりくし合って来たあの暴状。人倫じんりんの腐敗も、あれほどなのは、他国では見られない図でしょう。あなたには、お子はないのか。御一族もないのか
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その他吉備津の塵輪じんりん三穂さんぼ太郎も、鬼とはいいながらじつは人間の最も獰猛どうもうなるものに近く、護符や修験者しゅげんじゃ呪文じゅもんだけでは、煙のごとく消えてしまいそうにもない鬼でありました。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)