“じりき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
自力89.5%
地力10.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自力じりきで日の当る所まで歩いて出て見せるが、何しろ、長年ながねん掘荒したあなだから、まるで土蜘蛛つちぐもの根拠地みたようにいろいろな穴が、とんでもない所にいている。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
孫右衛門は優形やさがたの小男、死んで自力じりきはないものの、彦兵衛の手一つでずずっとひきずり得るくらい。
大兵だいひょうのコーブをみごとにはねかえした、かえされたコーブもさるもの、地力じりきをたのみにもうぜんと襲来しゅうらいした、その右手には、こうこうたる懐剣かいけんが光って、じりじりとつめよる足元は
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
それをウスノロが必死になってはね起きると、かなりの地力じりきを持っていると見えて、とうとうはね起きてしまい、はね起きると共に、力を極めて田山白雲を突き飛ばして逃げ出しました。
大菩薩峠:25 みちりやの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)