“じょうん”の漢字の書き方と例文
語句割合
鋤雲100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
晩年には毎月まいげつ説文会を催して、小島成斎、森枳園きえん、平井東堂、海保竹逕ちくけい喜多村栲窓きたむらこうそう、栗本鋤雲じょうん等をつどえた。竹逕は名を元起げんき、通称を弁之助べんのすけといった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
栗本先生は若い時の名を哲三てつさんといい、年とってからの号を鋤雲じょうんといいました。先生は額も広く、鼻も厚く、耳や口も大きかったものですから、「おばけ栗本」の異名をとったくらいです。
力餅 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
野田鋤雲じょうんといって、井芹経平氏いぜりきょうへいし黌長こうちょうとする熊本の済々黌せいせいこうの剣道と図画の先生をしていて、N氏や同氏の友人たちの仲間に、その鋤雲氏の子息も学友であった関係から、遊びに行った折など
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
三十年には保が九月に根本羽嶽ねもとうがくの門にって易を問うことを始めた。長井金風ながいきんぷうさんのことるに、羽嶽の師は野上陳令のがみちんれい、陳令の師は山本北山ほくざんだそうである。栗本鋤雲じょうんが三月六日に七十六歳で歿した。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)