“じょうちょ”の漢字の書き方と例文
語句割合
情緒100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼女と私の間にはどんな情緒じょうちょ纏綿てんめんとした場面もなかったのである。あるとき彼女はこんなことを云ったことがある。
朴歯の下駄 (新字新仮名) / 小山清(著)
悲しい情緒じょうちょが胸にあふれた。かれは他人の欠点をいうことはなにより嫌いであった、ましてその人に向かってその人を侮辱するのは忍び得ざることである。
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
この際重井と結婚を約するは情において忍びざる所なきに非ず、情緒じょうちょ乱れて糸の如しといいけん、妾もそれの、思い定めがたくて、いずれ帰国の上父母とも相談してと答えけるに
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)