“じょうご”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
上戸55.0%
漏斗41.7%
常恆1.7%
畳語1.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三角餅の名いつしかその近在に広まり、この茶店ちゃやの小さいに似合わぬ繁盛はんじょう、しかし餅ばかりでは上戸じょうごが困るとの若連中わかれんじゅう勧告すすめもありて
置土産 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
そうして一たんその飽満点に達したならば、それから上は、いかなる上戸じょうごでも、もういやだという事になる。
貧乏物語 (新字新仮名) / 河上肇(著)
「知ってるよ。泣かねえでくれよおかみさん。親方が帰ってくるとおれが困るからよう——泣き上戸じょうごだなあ」
舞馬 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
「ごめんなさい」おのぶは徳利を膳の上へ置き、あいている徳利を盆のほうへ移して、坐りながら云った、「あたしこのごろ、少し酔うと泣き上戸じょうごになるようなの、としだわね」
さぶ (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
笑い上戸じょうごの七平は、尻を端折はしょると、手拭をすっとこ冠りに四十男の恥も外聞もなく踊り狂うのでした。
彼の注意力はいやが上にもかき立てられ、耳がうつろになり、漏斗じょうごの口のように口をくかと思われた。
にんじん (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
宇都宮うつのみやの町に挽物ひきもの師が、形のよい漏斗じょうご手轆轤てろくろにかけているのを見ました。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
途で一人の老婆が麺麭の実の頭に穴を穿うがち、に似た麺麭の葉を漏斗じょうご代りに其処そこへ突込み、上からコプラの白い汁を絞って流し込んでいた。
サン・ドゥニ街からシャンヴルリー街へはいってゆくと、町幅がしだいに狭くなって長めの漏斗じょうごの中へでも進み入るがようだった。
その傍らの壁の高所たかみに、銀製の漏斗じょうご型の管があって、そこから香水の霧水沫しぶきが、絶間なく部屋へ吹き出している。
血ぬられた懐刀 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
常恆じょうご不断に、絶えず放送しておられる、仏の説法も、「合掌」と言う機械があり、「南無」という電流を通じてこそ、はじめて、はっきりと聞くことができるのです。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
初月は即ち新月であって、その文字の選び方に於て、少しも原意を損ずることはないのみならず、繊々たるという畳語じょうごのほかに、初月そのものを形容する漢字はないといってもよいくらいです。
大菩薩峠:36 新月の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)