“じゃくめつ”の漢字の書き方と例文
語句割合
寂滅100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
了善上人には御連合おつれあいも先年寂滅じゃくめつなされ、娘御むすめごお一人御座候のみにて、法嗣ほうしに立つべき男子なく、遂に愚僧を婿養子むこようしになされたき由申出され候うち、急病にて遷化せんげ遊ばされ候。
榎物語 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
僧族、貴族、主族の手合いを、鶏のように潰してしまう。麗人国は寂滅じゃくめつだ。……よろしい戦争はひらくがいい。だがその前に考えてくれ。どこから兵糧を持って来るかとな。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
いわばこの桶の中のそらのように、静かながら慕わしい、安らかな寂滅じゃくめつの意識であった。
戯作三昧 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)