“しんわら”の漢字の書き方と例文
語句割合
新藁100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれども、汽車の窓から見る山野の色は、さすがに荒涼たるもので、ところどころに小家のように積んである新藁しんわらの姿は、遠山とおやまの雪とともにさびしい景色の一つであります。
深夜の電話 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
稼収かおさまって平野濶へいやひろし」晩稲も苅られて、田圃たんぼも一望ガランとして居る。畑の桑は一株ずつもとどりわれる。一束ずつ奇麗に結わえた新藁しんわらは、風よけがわりにずらりと家の周囲まわりにかけられる。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
着換えなど沢山着換えまして、髪は油気なし、つぶしという島田に致しまして、丈長たけなが新藁しんわらをかけまして、こうがいは長さ一尺で、厚み八も有ったという、長い物を差して歩いたもので
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)