“しろやま”の漢字の書き方と例文
語句割合
城山100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その町に城山しろやまというのがあって、大木暗く茂った山で、あまり高くはないが、はなはだ風景に富んでいましたゆえ、私は散歩がてらいつもこの山に登りました。
春の鳥 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
そうして宋太郎そうたろうは、のちに西南せいなんえき西郷隆盛さいごうたかもり部下ぶかとなり、城山しろやまんだのですが、朝吹あさぶき慶応義塾けいおうぎじゅくをさかんにするうえで、なくてはならぬひとになりました。
街の中央に、百三十メートルほどの高さで聳えている城山しろやまは、全山、豊富な樹木に掩われていて、緑の瘤のようだ。頂上の白い城は、しゃれた山高帽に似ている。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)