“しりごえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
尻声50.0%
後声50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ジャズのラッパとは別の味がある。「灰汁桶あくおけのしずくやみけりきりぎりす」などはイディルレの好点景であり、「物うりの尻声しりごえ高く名乗りすて」
映画時代 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
七人の知らぬ子供達は皆じいっとして、木精の尻声しりごえが微かになって消えてしまうまで聞いている。どの子の顔にも喜びの色が輝いている。その色は生の色である。
木精 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
後声しりごえはげしく云い捨てて格子戸こうしどがらり明けっ放し、草履ぞうりもはかず後も見ず風よりはやく駆け去れば、お吉今さら気遣きづかわしくつづいて追っかけ呼びとむる二声三声
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
なんだかなやみと云うような後声しりごえが聞えて、11400