“しらべかた”の漢字の書き方と例文
語句割合
調方100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
是へ呼出よびいだすべしとの事なれば伊豆守殿には案内あんないつれて恐々出來り平伏ある中納言綱條卿にはしば八山やつやま旅宿りよしゆく致居る天一坊の身分調方しらべかた伊豆其方が心付にて内意ないい致し奉行越前が心附していはからひ再吟味を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
深志甚左衛門は物産奉行の調方しらべかたで三石二人扶持、江戸勤番では軽輩の扱いだが、いずれも大曽祖父以来、五代にわたる譜代の臣で、本国では会所の御用の間に勤め、御家老附寄合組に入っている。
ボニン島物語 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
お玉の家にあった印籠と二十両の金とがただ一つの証拠となって、それについて弁明すべきお玉がいないのだから、調方しらべかたの有利に解釈されて、米友にはいよいよ不利益な証拠になってしまいました。
大菩薩峠:06 間の山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)