“しょうのう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
樟脳90.9%
小嚢6.1%
小能3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私の鼻は着物から放つ樟脳しょうのうの香を嗅ぎ、私の頬は羽二重の裂地きれじにふうわりと撫でられ、胸と腹とは信一の生暖かい体の重味を感じている。
少年 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
自動車はスケッチ帳入りの小嚢しょうのうを手に下げた茨木君と私と長男隼太郎外、強力ごうりき一人を大野原に吐き出して、見送りのため同乗せられた大山さんと、梅月の主人をさらって、影を没してしまう。
不尽の高根 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
人もどれほど「王佐棟梁おうさとうりょう」の才であっても、これを利用もせず懶惰らんだに日を送れば、小技しょうぎ小能しょうのうなるいわゆる「斗筲とそうひと」で正直につとめる者に比して、一人前と称しがたく
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)