“しょうじょうひ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
猩々緋92.6%
狸々緋3.7%
猖々緋3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
猩々緋しょうじょうひのような唐紅からくれないに彩られそめたとおもったら、向こう河岸で仕掛花火の眉間尺みけんじゃくがクルクルクルクル廻りだしていた(下略)。
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)
細川越中守忠利は、地白、上に紺の九曜の紋ある旗を掲げ、狸々緋しょうじょうひの二本しないの馬印を立て、黒白段々の馬印従えた肥後守光利と共に、三の丸前門を攻撃した。
島原の乱 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
へやの隅には二枚折りの金屏きんびょうに墨絵、その前には卓に鉢植の木瓜ぼけが一、二輪淡紅のつぼみをやぶっていた。純白な布の上におかれた、小花瓶の、猖々緋しょうじょうひの真紅の色を、見るともなく見詰めていた。
一世お鯉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)