“しゅぬり”の漢字の書き方と例文
語句割合
朱塗100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
朱塗しゅぬり広蓋ひろぶたへ、ゆうべの皿小鉢や徳利をガチャガチャさせて、またそこへ、だらしのない女が二階から持って降りてくる。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
朱塗しゅぬり不動堂ふどうどうは幸にして震災を免れしかど、境内の碑碣ひけつは悉くいづこにか運び去られて、懸崖の上には三層の西洋づくり東豊山とうほうざんの眺望を遮断しゃだんしたり。
礫川徜徉記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
正面には一段高い所があって、その上に朱塗しゅぬり曲禄きょくろくが三つすえてある。それが、その下に、一面に並べてある安直な椅子いすと、妙な対照をつくっていた。
葬儀記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)