“しばふね”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
柴舟80.0%
柴船20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
水戸さまは鼈甲べっこうの笠を冠ってお通いなされたと云いますが、伽羅は大した事で、容易に我々は拝見が出来んくらい貴い物で、一ぼくみょうと申しまして、仙台の柴舟しばふね、細川の初音はつねに大内の白梅しらうめ
かの末木の香は「世の中の憂きを身に積む柴舟しばふねやたかぬ先よりこがれゆくらん」
興津弥五右衛門の遺書 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
霧が深く立って特色のある宇治の寂しい景色けしきの作られている中を、例の柴船しばふねのかすかに動いて通って行くあとには、白い波が筋をなして漂っていた。
源氏物語:49 総角 (新字新仮名) / 紫式部(著)