“しばいまち”の漢字の書き方と例文
語句割合
芝居町100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
吾人は豊春の浮絵において安永時代の芝居町しばいまち並に各座劇場内の光景をうかがふに当りてここにまた北尾重政きたおしげまさの描ける絵本をも一見せざるべからず。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
顧れば十幾年まえ芝居町しばいまちなぞでく見た折の金四郎と今日こんにちの左衛門尉とを思い比べると実に不思議な心持になる。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
こうなるからは誰ぞ公辺こうへん知人しりびとを頼り内々ないない事情を聞くにくはないとかね芝居町しばいまちなぞではことほか懇意にした遠山金四郎とおやまきんしろうという旗本の放蕩児ほうとうじが、いつか家督をついで左衛門尉景元さえもんのじょうかげもとと名乗り
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)