“しでゆ”の漢字の書き方と例文
語句割合
幣結100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……これでは、玉の手を握ろう、もみはかまを引こうと、乗出し、泳上る自信のやからこうべを、幣結しでゆうたさかきをもって、そのあしきを払うようなものである。
灯明之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
清水につくと、魑魅すだまが枝を下り、茂りの中からあらわれたように見えたが、早く尾根づたいして、八十路やそじに近い、脊の低い柔和なおばあさんが、片手に幣結しでゆえるさかきを持ち、つえはついたが、すこやかに来合わせて
神鷺之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)