“しこり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
凝塊33.3%
繁凝33.3%
16.7%
16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なるほど文字清のいう通り、角太郎は継子ままこである。しかも主人の隠し子である。たとい表面は美しく自分の家へ引取っても、おかみさんの胸の奥に冷たい凝塊しこりの残っていることはいなまれない。
半七捕物帳:03 勘平の死 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
五人は育み難し斯く云ひて肩の繁凝しこりの泣く夜となりぬ
晶子鑑賞 (新字旧仮名) / 平野万里(著)
先生は、病気の話が出たとき、痩せた下腹のあたりをあらわして、しこりのあるところを手で示した。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
笹村もしこりに不審を抱いて、一、二度勧めたことがあった。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
教授はその先がコの字型になっている測定器で、私の首筋のしこりの大きさを測り、カルテに記入させた。
日を愛しむ (新字新仮名) / 外村繁(著)