“さるわかまち”の漢字の書き方と例文
語句割合
猿若町100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小瀧こたきと云う芸者は、もと東京浅草猿若町さるわかまちに居りまして、大層お客を取りました芸者で、まだ年は二十一でございますが、悪智あくちのあるもので、情夫いろおとこゆえに借金が出来て
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
吾妻橋あづまばしの手前東橋亭とうけうていとよぶ寄席のかどから花川戸はなかはどの路地に這入はいれば、こゝは芸人や芝居者また遊芸の師匠なぞの多い処から何となく猿若町さるわかまちの新道の昔もかくやと推量せられる。
路地 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
二番目は桜痴おうち居士の新作で、安政四年四月、猿若町さるわかまちの森田座で「天竺徳兵衛てんじくとくべえ」を演じている最中に、熊本の藩士が見物席から舞台に飛びあがって
明治劇談 ランプの下にて (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)