“さるたひこ”のいろいろな漢字の書き方と例文

(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。

備後（びんご）の塩原の石神社などは、村の人たちは猿田彦（さるたひこ）大神だと思っておりました。その石などもおいおいに成長するといって、後には縦横共に一丈以上にもなっていました。

日本の伝説 (新字新仮名) ／柳田国男(著)

本居宣長は猨田毘古（さるたひこ）神の名を猨に似たる故とせんは本末違（たが）うべし。獣の猨はこの神の形に似たる故の名なるべしと説いた（『古事記伝』巻十五）。

かれ、その猨田毘古（さるたひこ）の神、阿邪訶（あざか）に坐（いま）せる時に漁（すな）どりして、ヒラブ貝にその手を咋（く）ひ合されて海塩（うしお）に溺（おぼ）れたまひき。

全体ミサキという語は国土の突端であると同時に、国防の前線をも意味し、『古事記』の猿田毘古（さるたひこ）神以来の信仰上の一名称である。

地名の研究 (新字新仮名) ／柳田国男(著)

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