猿田彦さるたひこ)” の例文
それから、あの神のてがらを記念してやる印に、猿田彦さるたひこという名まえをおまえがいで、あの神と二人のつもりでわたしに仕えよ
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
備後びんごの塩原の石神社などは、村の人たちは猿田彦さるたひこ大神だと思っておりました。その石などもおいおいに成長するといって、後には縦横共に一丈以上にもなっていました。
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
権現ごんげん様と猿田彦さるたひこを祭った神棚の真下に風呂敷を掛けて積んである弟子達の付届つけとどけの中から、上物の白羽二重はぶたえが覗いているのが何となく助五郎の眼に留まった。おろくは少し狼狽あわて気味に
助五郎余罪 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
『古事記』の方では御迎いに出た猿田彦さるたひこをも、また国つ神と記しております。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)