“さほひこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
沙本毘古33.3%
狭穂彦33.3%
沙本比古33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それで、とうとうこっそり裏口うらぐちのご門からけ出して、沙本毘古さほひこのとりでの中へかけつけておしまいになりました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
「いやそれは危くばかな目を見るところであった」とおっしゃりながら、すぐに軍勢をお集めになって、沙本毘古さほひこちとりにおつかわしになりました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
第十一代の天皇垂仁すいにんの時代には、皇后の兄にあたる狭穂彦さほひこが反乱をおこしている。この狭穂彦は、妹の皇后を説いて、反逆をおこさせようと企てた。皇后は、これをこっそり天皇に告げた。
天皇は部下を出して、狭穂彦さほひこを討たせた。狭穂彦は、天皇の軍隊と大いに戦った。ところが、皇后は、天皇を裏切って、兄の狭穂彦のほうにつき、彼の屋敷にはいって、狭穂彦とともに焼け死んだ。
然ありて遂にその沙本比古さほひこの王をりたまへるに、その同母妹いろもも從ひたまひき。