“さなぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
88.9%
仔虫3.7%
眞城3.7%
蛾虫3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さなぎを用ゐて機械油を作る計画に与つたり(明治二十三年)、さうだと思ふと羽田の穴守に稲荷を祭ることなど率先してゐる。
さながらに死人の心臓を取って喰うという魔性の者のような物々しさ……又はやぶの中に潜んでいる黒蝶の仔虫さなぎを何万倍かに拡大したような無気味さ……のみならず
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
それを取り圍む形でやゝ遠く左寄りに眞城さなぎ達磨だるまの山脈があり、近く右手に箱根連山があり、その中にも城山、寢釋迦山、鳶の巣山、徳倉山とくらやま等の低きが相交はり
おまけに、塀の中からは、ひっきりなしに、強力なガソリン発動機エンジンの爆音が聞えてくる。近所のうわさによると、蛾虫さなぎのような奇妙な形をした新型牽引車けんいんしゃの試験をしているらしいという。
戦雲を駆る女怪 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)