“ごめんそう”の漢字の書き方と例文
語句割合
御面相100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其家そこへよく来るお客で、綽名あだなを「くろさん」とも「のうめん」ともいわれているお客がある。金切れもわるいし、御面相ごめんそうは綽名のとおりだしするのだ。
春の雁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「わたしたちなんぞはいずれもこんな御面相ごめんそうだから、誰もかまってくれる人はないけれど、君ちゃんは容貌きりょうよしだから、忽ち旦那が附いちまったんだよ」
大菩薩峠:10 市中騒動の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
島田髷しまだまげの時代には売物にならなかった御面相ごめんそうが、口紅くちべに爪紅つまべに、ハイヒールで堂々と寿司通仲間に侵入し、羽振はぶりを利かす時代になってしまった。昔ならほとんど見られなかった風景である。
握り寿司の名人 (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)