“こばい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
古梅25.0%
沽売25.0%
粉灰25.0%
罅這25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
山陽の曾孫古梅こばいさんが枕屏風の下貼になつてゐたのを見出したと云ふ日記に
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
蔵書を沽売こばいしたのですこぶる不便だ。その代り、却ってそれだけ真剣になれるのは有難い、早く為事に手をつけなければならない。この貧しさ、この淋しさから逃れる為にも。
源太十兵衛時代にはこんなくだらぬ建物に泣いたり笑ったりしたそうなと云われる日には、なあ十兵衛、二人が舎利しゃり魂魄たましい粉灰こばいにされて消し飛ばさるるわ
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
タラリと下がった片袖の背後うしろへ、右手の刀を隠したが、自然と姿勢が斜めになる、鐘巻流での居待いまけ、すなわち「罅這こばい」の構えである。
神秘昆虫館 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)