“ことうた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
琴歌50.0%
琴唄16.7%
異歌16.7%
言歌16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かなしみの中にも、それを露わに言わないで琴歌ことうたにたくして、その別離の情と、壮行を祝う心とを内蔵助に送ったお軽こそ、わたくしの好きな女性の型の一人である。
軽女 (新字新仮名) / 上村松園(著)
おもうと今更のように奥床おくゆかしさをおぼえるのでござりますが父はそのときにはじめてお遊さんの琴唄ことうたをきいて非常にかんどうしたのでござります。
蘆刈 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
只文化十四年に景樹が難波人なにはびと峰岸某から朝顔の種子たねを得た歌を見出したのみであつた。そしてそれは勿論異歌ことうたであつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
敢然かんぜん立つて常情平述主義を唱へ「ただ言歌ことうた」の旗印を高く掲げた才一方の年上の老友がうらやまれた。
上田秋成の晩年 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)