“こっけい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
滑稽99.4%
酷刑0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
王さまの資格がないんだ。山羊の王さまなんて、僕には滑稽こっけいで仕方が無い。でも、叔父さんは、油断がならん。見抜いていやがった。
新ハムレット (新字新仮名) / 太宰治(著)
私にはそれがどうも滑稽こっけいで今まではカ氏の口から、国王陛下マハラージャ太子殿下ラジクマールが出てくると、眼の前に坐っている黒い氏の顔から想像して
ナリン殿下への回想 (新字新仮名) / 橘外男(著)
そう思うと修理は、どんな酷刑こっけいでも、この不臣のおこないを罰するには、軽すぎるように思われた。
忠義 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
畜生ふびんのゆえをもって、人はこれを甘やかしているからいけないのだ。容赦ようしゃなく酷刑こっけいに処すべきである。昨秋、友人の遭難を聞いて、私の畜犬に対する日ごろの憎悪は、その極点に達した。