“こじきぼうず”の漢字の書き方と例文
語句割合
乞食坊主100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
時々は乞食坊主こじきぼうずの便利にも供せられたか知らぬが、一方にはそれが私たちの身の行いを、知らずらずのうちにどの位、引き締めていたか知れぬのである。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
話が伝わり伝わって、その村へ来ていた、乞食坊主こじきぼうずの耳へはいった時、坊主は、貉の唄を歌う理由を、仔細らしく説明した。——仏説に転生輪廻てんじょうりんねと云う事がある。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
いやな、気味の悪い乞食坊主こじきぼうずが、村へ流れ込んだと思ったので、そう思うと同時に、ばたばたと納戸へ入って、箪笥たんすそばなる暗い隅へ、横ざまに片膝かたひざつくと、せわしく、しかし、ほとんど無意識に
海異記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)