“こくようせき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
黒耀石47.1%
黒曜石41.2%
黒燿石11.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼女は黒い羽織で顔の輪廓りんかくがひとしお鮮かで、ほおまで垂れた黒髪の下から、なめらかな黒耀石こくようせきのような目が、長い睫毛まつげの陰に大きく潤い輝いていた。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
そしてそうだ、向うのがけの黒いのはあれだ、明らかにあの黒曜石こくようせきの dyke だ。ここからこんなにはっきり見えるとは思わなかったぞ。
台川 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
群衆がザワザワと波打つような美色、——少し褪せた真珠色の頬、恐怖に見開く黒燿石こくようせきの眼、赤い唇の色もありませんが、非凡の美しさは、何者にも損ねられなかったのです。
礫心中 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)