“こかんじゃ”の漢字の書き方と例文
語句割合
小冠者100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
身を一室に潜めて、まずその来客をうかがえば、料らざりき紅顔の可憐児、二十歳はたちに満たざる美少ならんとは。這奴しゃ小冠者こかんじゃ何程の事あらん。さはあれ従者に勇士の相あり。
金時計 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「おお帰ったか小冠者こかんじゃ
蒲生鶴千代 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
あの小冠者こかんじゃを、いつまで籠の鳥の質子ちしと思うていると間違いまするぞ。今川家のひさしに巣喰うて満足しておる燕雀えんじゃくではおざらぬ。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)