“こかじゃ”の漢字の書き方と例文
語句割合
小冠者100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小冠者こかじゃは、気負う鶏を抱えながら、相手の鶏と、距離をとって、しゃがみこんだ。
小冠者こかじゃいでて花見る人を咎めけり
俳人蕪村 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
かかる大役に、わざと小冠者こかじゃのそちを選んだのは、敵を計るためでもある。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
で、人は、「どこの小殿ことのであろ」「何をする武者やら、小冠者こかじゃやら?」
上西門院の花園に、かの君もまだおさなく、自分もまだ小冠者こかじゃであった日の、女蝶めちょう男蝶おちょうのようなふたりがチラチラ相会うのである——。あわれ年ごろ恋いせの男の、狂い死にをも、見すごし給うか。