“げんたい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
原隊25.0%
減退25.0%
玄岱25.0%
元泰12.5%
原体12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何もかも自分の判断で割切りそして行動していると信じていたのだが、それもあやふやなもののように思われた。判っていることは、自分が今原隊げんたいを離れて遁走とんそうしているという事実だけであった。
日の果て (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
私はすっかり自信と希望とをうしなってしまった。私は急に病体となった。心も体も、日ましに衰弱していった。思考力が、目立って減退げんたいし始めた。記憶も薄れて行く。
大脳手術 (新字新仮名) / 海野十三(著)
心の中に、なんの恐れも、憂いも、心配も、苦労もない、というのが、「恐怖あることなし」です。浅草の観音さまへお参りすると、有名な玄岱げんたいという人の書いた「施無畏せむい」という額があります。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
江戸の唖科あくわ柴田氏は麹町の柴田を以て宗家とする。曩祖なうそ、名は直教ちよくけうと云つた。直教の子が直儀ちよくぎ、直儀の子がけん、賢の二子が元泰げんたい元徳げんとくである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
例の翻訳をしていること、文章の中で変化する前の原体げんたい——それで辞書をひかなければならないのに、その原体のわからない言葉がよく出て来た。伸子はつい素子に質問しかけた。
道標 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)