“げぼり”の漢字の書き方と例文
語句割合
牙彫100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
駄肉があるということは、まだこなせるということだ、牙彫げぼりから木彫に入った人の作には駄肉があって、それがいけないということをよく言っていた。
回想録 (新字新仮名) / 高村光太郎(著)
薄暗き硝子ガラス戸棚の中。絵画、陶器、唐皮からかは更緲さらさ牙彫げぼり鋳金ちうきんとう種々の異国関係史料、処狭きまでに置き並べたるを見る。初夏しよかの午後。遙にちやるめらの音聞ゆ。
長崎小品 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
牙彫げぼりのやうな円くつめたい腕を高々とさし伸べ、しなやかな指につまみ上げた金と銀との盃に、日光の芳醇なしたたりを波々と掬ひ取らうとするこの花の姿には
独楽園 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)