“けうさ”の漢字の書き方と例文
語句割合
教唆100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
少こし真実に遠い様でもありますが、彼が無かつたら坑夫の同盟も、今度の労働者団結も成立つことでありませんから、彼が教唆けうさしたと報告したのも
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
心の中には、哀な孝行娘の影も殘らず、人に教唆けうさせられた、おろかな子供の影も殘らず、只氷のやうに冷かに、刃のやうに鋭い、いちの最後の詞の最後の一句が反響してゐるのである。
最後の一句 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
判斷比較の知識を與へる教育は恐るべき罪惡の教唆けうさであらう。
新帰朝者日記 (旧字旧仮名) / 永井荷風(著)
けれど勢ひむを得ないと云ふことになつたもんですから、しからば坑夫等を無惨むざんの失敗に終らしめてはならぬと云ふので、最も困難な兵糧方に廻つたのです、だから彼が教唆けうさしたと云ふのは
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
川地は忿怒ふんぬの声荒々しく「九州炭山の同盟罷工教唆けうさも虚報と云ふのか」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)